2016年度は11位だった中目黒は、今年は8位に急上昇した。ファッション、グルメともに流行の最先端を行く店が点在し、渋谷、恵比寿、代官山といった人気の街も徒歩圏内。
まず、交通事情から見ていくと、鉄道は東急東横線、東京メトロ日比谷線の2路線。渋谷、横浜、六本木に出やすく、東横線は副都心線と直通運転しているため、新宿方面へのアクセスも便利だ。
駅を出てすぐ目に入るのが、25階建てのGTタワー。中目黒のランドマーク的な複合施設で、図書館などの公共施設も入っている。その足元には「目黒銀座商店街」こと二番街商店街があり、こちらもにぎやかな雰囲気。8月の中目黒夏祭り、春と秋のフリーマーケットなど、イベントも積極的に開催。地域と密に関わっている。
一方、山手通りと並行して流れる目黒川沿いに足を延ばすと、雰囲気は一変。民家を改装した複合店舗やショップ、カフェなどがあり、華やかな街並みに。庶民的なエリアと都会的でセンスの良いエリア、程よく混在する日常と非日常を気軽に行き来できるのも、この街ならではの楽しさかもしれない。
自然環境も豊かだ。山手通りを上った高台には西郷山公園があり、街を見下ろす展望台の周囲に芝生広場が整備されている。近接する菅刈公園にも広大な芝生広場があり、平日の昼下がりにはお弁当を広げてくつろぐ周辺住民の姿も見られる。また、目黒川沿いには800本以上の桜が植えられ、西郷山公園を含めた一帯は都内有数のお花見スポットとして知られる。ちなみに、目黒川を品川方面に下っていくと、野鳥が生息する緑地もある。
そんな中目黒で最もホットなニュースといえば、昨年の11月にオープンした「中目黒高架下」。名前の通り中目黒駅の高架下にバラエティ豊かなお店が軒を連ね、にぎわいを見せている。そのスペースは約700mにもおよび、個性的な飲食店、ファッションブランド、ベーカリー、さらには人気の「蔦屋書店」など28の店舗が集合。中目黒を代表するスポットとして、新たな文化を発信していくことだろう。
気になる家賃相場は、ワンルームマンションで9万円、1K・1LDKで10.2万円、1LDK・2K・2DKで16.3万円。2LDK・3K・3DKのマンションで22.1万円。一方、持ち家は中古の一戸建て、マンションが7500万円から販売されている。(SUUMO掲載情報より抜粋、2017年3月10日時点)
人気の東急東横線沿線の中でも特に家賃相場が高く、物価も決して安くはないため、外食が中心の人は生活費がかさむことだろう。だが、心地よく暮らせる要素がバランスよく詰まった住環境は、そのコストに見合うだけの満足感を与えてくれるはずだ。