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働くママが開く、小さな自宅パン教室

開いたスペースとオーナー

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働くママが開く、小さな自宅パン教室

都心にある自宅マンションの一室にて、少人数制のパン教室を開いている平井美紀さん。昼下がりのリビングには、焼き立てパンのおいしそうな香りが漂っていた。

「以前は自宅ではなく、ABCクッキングスタジオのレンタルスペースを借りていたんです。最初は友達数人に教えていた程度だったのですが、いつのまにか人が増えていきました。ありがたいことにもっと回数を増やしてほしいという声もいただきましたが、当時は本業の仕事も忙しく、月2回程度の開催が精いっぱいでしたね」

じつは、平井さんの本業はニュース番組やワイドショーなどのナレーター。忙しい仕事の合間をぬってパン教室を開くのは心身にかかる負担も少なくなかったが、人に何かを教える喜びや楽しさが上回ったという。

しかしその後、妊娠・出産をきっかけに、いったんパン教室はクローズすることに。

「出産後も仕事は続けていましたし、育児もあるので正直なかなか教室まで手が回る状況ではなくなってしまったんです。そんな中でも、『いつ再開するの?』なんて声をかけてくれる方もいらっしゃって……。誰かに必要とされるのはやはりうれしいですし、教えること自体は好きなのでやりがいもあります。以前のような規模で定期的に開催するのは難しいですが、まずは自宅で仲の良い友人だけを相手に再開してみようと思いました」

今は誕生したばかりの愛娘の育児と仕事をバランスよく両立しながら、折を見て自宅でパン教室を開催しているそうだ。

「自宅だと子どもを見ながら教えられるのがいいですね。逆に少し面倒なのは、生徒さんを招くにあたって、部屋の掃除に気を使わなければならない点。でも、それがあるから普段は後まわしにするようなところまで掃除するので、教室のおかげで『キレイな空間にする』きっかけをもらっているのかもしれませんね(笑)」

  • レッスンしながら
    子どもに目を配れる間取り
    こちらが平井さん宅のリビングダイニング。キッチンで料理をしながら、部屋全体を見渡せる間取りになっている。教室をやりながらも幼い子どもの位置を把握し、行動に目を配ることができるので安心だ。
    レッスンしながら子どもに目を配れる間取り
  • 自宅教室ならではのメリットとは?
    自宅教室ならではの
    メリットとは?
    自宅の場合、パン生地をこねるスペースやオーブンの数が限られているため、1回の教室当たり生徒数2~3人程度に制限。スタジオほどの設備はないが、子どもを誰かに預けたり、材料を持ちこんだりする手間や時間は省けるという。
  • ひとつのパンをじっくりつくる
    1回2~3時間のレッスン
    1回の教室でつくるパンは1種類。ABCクッキングスタジオで習得したレシピやオリジナルレシピの中から、生徒さんの希望をもとに決める。高度なテクニックを要するクロワッサンや総菜パン、菓子パンなど、レパートリーは豊富。
    ひとつのパンをじっくり作る1回2~3時間のレッスン
  • 家を開くことで生まれる生活面での好循環
    家を開くことで生まれる
    生活面での好循環
    しっかり掃除が行き届いたダイニングテーブル。人を定期的に迎え入れることで、日ごろから部屋を清潔に保つ意識が働き、生活に適度な緊張感が生まれるという。知人のコーディネーターがセレクトしたお気に入りのインテリアに囲まれながらつくったパンを試食する。
  • キッチンには大理石の天板が張られ、パンをこねるのに最適。2~3人程度なら並んで同時に作業できる

    キッチンには大理石の天板が張られ、パンをこねるのに最適。2~3人程度なら並んで同時に作業できる

  • 10年以上前からABCクッキングスタジオに通っている。パンづくりだけでなく、料理そのものの腕前も相当なものだ

    10年以上前からABCクッキングスタジオに通っている。パンづくりだけでなく、料理そのものの腕前も相当なものだ

  • 仕事と育児を並行しながら、折を見てパン教室を開催している

    仕事と育児を並行しながら、折を見てパン教室を開催している

  • 愛犬の「びび」。どんな来客も熱烈に出迎える、人なつっこい性格

    愛犬の「びび」。どんな来客も熱烈に出迎える、人なつっこい性格

かかった費用は?

初期費用として10万円程度

アドバイスとこれからの展望

料理教室に比べれば、パン教室は材料の仕入れや準備が楽です。それでも生徒さんが多いといろんなオーダーが出てくるので、私もスタジオで教えていたときは何度も試作を重ねて、なるべく参加者全員の希望に沿うレシピを用意するなど、準備にはかなり時間をかけていました。
ただ、今はそこまでかっちりしたものではなく、当初用意したレシピにニガテな食材があったら、その時家にあった食材を加えてアレンジしてみたりと、以前よりは肩の力を抜いてやっています。そういう気楽さや自由度の高さも、少人数制や自宅でやるメリットのひとつ。これからも自分が余裕をもって楽しめる規模感と雰囲気を大切にしていきたいと思います。

間取りとDATA

間取り1

空いてるスペース

施主名 平井美紀さん
構想期間 1年
開いているスペースの面積 約15m²
開いているスペースの% 約20%
住所 東京都港区
建物形態 マンション

取材・文/榎並紀行<やじろべえ> 撮影/藤本和成 間取図イラスト/tokico

情報掲載日/2013年11月27日

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メディア掲載履歴

2013年11月28日
TBS「Nスタ」で紹介されました。
2013年10月19日
「“自宅で自分らしく働く”ワーキングスタイル&マネー術」公開セミナーを開催しました。

一覧はこちら

更新情報

2016年6月15日
【実例追加】 近隣住民も集う マンションの日曜喫茶
2016年5月25日
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2016年4月28日
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  • 住活マニュアル 賃貸部屋探し編
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