まずはこのデータを見てほしい。
買ってない人(住宅購入検討者)と買った人の年収を比較したデータを見ると、実は高年収の割合が高いのは買っていない人のほうであるということが分かる。買った人の思考や行動パターンを探ることで住活の勝ちパターンを見つけよう!
入居希望時期から逆算して行動計画を
「買った人」の過半数が、家を買おうと思い立ってから4カ月以内に契約している。一方、「買えていない人」は、平均8カ月も検討を続けている。この差はどこから生まれるのだろう。
家探しには「思い立ち」「情報収集」「詳細検討」「契約」という流れがあるが、買った人の標準的なスケジュールを見ると各ステージを1カ月で卒業している。「いつまでに何をする」という期限を決めて動き、決断しているからだろう。「買えていない人」の場合、期限を区切らず、希望を100%満たす物件を探し続けてはいないだろうか。または、時間をかけて多くの物件を見ることで、選びきれなくなっている可能性も。
「買った人」が決断を急ぐ理由は「今が買い時」だから
買った人は金銭面のメリットも考えている。今年は住宅ローン減税の最大控除額、フラット35Sの金利引き下げ、住宅エコポイントなどさまざまな優遇がある。これらについて「知っている」と答えた比率は買った人のほうが高いのだ。各種優遇の期限は今年末。購入を急ぐ理由がここにもあった。
思い立ったら即行動。不動産会社に頼ろう
不動産会社への問い合わせ件数も、「買った人」と「買えていない人」で差が開いた。「買えていない人」は、情報誌やネットを使って自分でじっくり調べたいという人が多いが、「買った人」は不動産会社へ直接聞いたほうが早いと考えている。まだ買うかどうか分からない段階でも、臆せずに不動産会社を利用するほうが効率的な情報収集ができる。上記の「買えていない人」のように、自力で探すことに時間をかけ過ぎずに、気軽に不動産会社に問い合わせて、相談にのってもらおう。
たくさん見る、じっくり見るのが近道
検討期間が平均8カ月の「買えていない人」に比べて、「買った人」は短期間にたくさん見学している。「買えていない人」は、物件見学の前に多くの情報を集めてから行動する慎重派、一方、「買った人」は手のかからない範囲で情報収集し、まず物件を見に行ってから検討する姿が窺える。
見学方法にも違いが表れた。「買えていない人」には、物件の外観だけを一人で見に行く人がいるが、それでは二度手間。外観が希望と違っても、中を見たら気に入る可能性も。臆せず見学に行ってみよう。
予算内での”ベスト物件”を探そう
予算内でみんなが満足する家を探すには、希望や条件に優先順位を付けて整理することが重要。上のグラフで70%のラインを基準に見ると、「買った人」は項目によって重視度にメリハリがある。一方、「買えていない人」はほとんどの項目を一律に重視。すべてを叶えようとすると、物件を探し続けて時間だけがたってしまうことも。条件は頭の中だけで決めず、物件を見て体感して考えよう。
買った人が最終的にあきらめた項目
1. 最寄駅からの時間
2. 築年数が浅い
3. 住戸の広さ
4. 土地の広さ
5. 間取りのプラン
条件を緩めるといくら安くなる?
駅から遠いほど価格はダウン
駅からの距離によって価格はグンと下がる。駅から離れればその分、広い物件も多く、落ち着いた住環境も手に入る。
築年が古いほど価格はダウン
築古物件になるほど価格は下がり、安くなる分、駅近立地や広さなどの希望条件を満たす物件の選択肢は増える。
あなたも、3カ月集中で、8件見学して、希望条件を整理して、優遇税制をフル活用しよう!
この記事は、2022年3月17日現在の情報です